南側・北側、それぞれの立地のメリットとデメリット 〜前編〜

「陽当たりの良い南側」の意外な落とし穴とは!?

一般的に南側に道路が面している土地は陽当たりがよく、人気が高い傾向があります。

実際に土地の価格も北側に比べると高い場合がほとんどです。

しかし、このような条件の良い土地を探すとなるとかなり難しく、やみくもに南側にこだわりすぎたがゆえに失敗してしまうケースが多々あるのも事実です。

ですので、南側向きの土地を選ぶ際は、その土地のメリットだけでなくデメリットもしっかりと把握しておくことが大切です。

さらに、南側だけでなく「北側の土地」のメリットやデメリットもしっかりと理解しておくと、土地選びで失敗する確率を下げられますし、最後に決断をする時もしっかりと納得した上で選ぶことができます。

南側のメリットは知られているが、デメリットはあまり知られていない!?

そこで、まずは南側の土地のメリットやデメリットを見ていきましょう。

南側が道路に面している土地に建てるメリットは、なんといっても陽当たり。

これが理由で、いつの時代でも人気があります。

しかし、そんな南側にもデメリットがあることをご存知でしたでしょうか?

このデメリットもしっかりと把握した上で家を立てないと、建てた後に後悔してしまうケースはたくさんあります。

デメリット1:目陽当たりが良いことが裏目にでてしまう

住宅街を歩いていると、カーテンが締め切られている家をよく見かけることはありませんか?

家中にたくさんの自然の光を取り込みたいと思い、皆さん南側の土地を購入されるのですが、カーテンを締めっぱなしでは、そのメリットは半減してしまいます。

これは、たくさん陽を取り込むため大きな窓を取り付けているのですが、それによって、通行人から家の中が丸見えになってしまうせいです。

つまり、プライバシーを確保するために、カーテンを開けっぱなしできなくなってしまうということです。

以下の家をご覧いただくと、外から簡単に部屋の中を覗けてしまうのが分かります。

実際、日中も夜もずっとカーテンを閉めっぱなしの家は、かなり多く存在しています。

これでは、陽当たりが魅力でその土地に家を建てたのに、本末転倒になってしまいます。

もちろん、広大な敷地があり、道路と家との間に広い庭なを挟むことができれば話は別ですが、都心や住宅街ではそのような土地を探すことが難しいのが現状で、どうしても道路と家の距離が近くなってしまいます。

家の設計段階は冷静になることが難しい

そもそも、なぜ家を建てる前に、このようなリスクに気づけないのでしょうか?

それは、家を建てている段階では、新しい暮らしへの期待に心が膨らんでしまうため、冷静になれず、このような意外な落とし穴を見逃しがちになるためです。

建築会社によっては早く契約にこぎ着けたいため、デメリットを伏せながら商談を進めるなど販売者の思惑が加わることで、さらに見逃しがちになってしまいます。

夢が膨らんで浮き足がちになってしまう時だからこそ、冷静になって客観的にアドバイスをしてくれる建築会社や設計事務所を選ぶことが大切です。

デメリット2:外観の見栄えが悪くなる?

2つ目のデメリットは、外観の見栄えが悪くなるケースがある点です。

道路に面している側は、言い換えるなら「様々な人に一番見られる面」でもあります。

当然ですが、一番見られる側の見栄えを良くしたいですよね。

しかし、南側が道路に面している場合は、一番通行人に見られてしまう側の見栄えが悪くなってしまう可能性があるのです。

実は、スタイリッシュかつスッキリとした美しい外観を作るコツは、可能な限り窓を減らし、存在感のある壁を使って表現することにあります。

たとえば、次の建物の外観をご覧ください。

道路に面しているのが南側でないため、道路側の壁にはほとんど大きな窓を取りつけていません。

結果として、モダンでスタイリッシュな外観を生み出すことができます。

しかし、道路に面しているのが南側の場合はどうでしょうか。

家の中には、たくさんの陽を取り込む必要があるため、一般的に窓は陽当たりの良い南側に多く配置し、北側には窓を少なめにつけます。

ですので、南側の道路に面していると、一番見られる面に窓をたくさん配置する必要があり、外観の美しさが損なわれてしまうケースが多いのです。

反対に北側が道路に面している場合は、道路側に面している壁の窓は極力少なくしてシンプルに仕上げて、道路とは反対側にある南側に窓をたくさん配置することができるのです。

もちろん、たくさんの窓を使ってカッコよくスタイリッシュに表現することもできますが、その場合、大胆に規格外の大きな窓を配置するなどの工夫が必要になり、コストが大きくかさんでしまい予算に収めることが難しくなりますし、さらにはよりプライバシーの確保が難しくなってしまいます。

「南側や北側」などの向きは購入の大きな判断基準にはならない

ここで言いたいことは、安易に「南側はダメ」ということではなく、南側に固執する必要はないということです。

盲目的に南側に固執してしまうと、後に後悔するケースがあります。

反対に北側であっても、その土地が持つ特徴を生かせば、南側であること以上の素晴らしい家を建てることができます。

つまり、「南側や北側」など方角は、土地を購入する上での大きな判断基準にはならないということです。

失敗しない正しい土地の選び方

では、土地を選ぶ際に一番優先すべき基準は、どのような点にあるのでしょうか?

それは、「どのエリアでどのようなライフスタイルを送りたいか」ということです。

たとえば、当事務所アトリエPHILOSOPHYがある浜松市は、一つの市の中にも、様々なエリアが存在しており、その土地によって様々な違う表情を見ることができます。

ですので、どこに住むのかによって、ライフスタイルや生活様式がまるで変わります。

あなたは、どんな土地で、どんな暮らしを送ってみたいでしょうか?色々とワクワクしながら想像して見るところから家作りは始まります。

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