CASE4:光とそよ風が集まる平屋

Vol.2

都心では決して味わえない、高級感のある低層住宅

近年は、二階建ての家が主流になってきていますが、元々日本には平屋の家が多くありました。

ところが、土地が十分にとれないという理由から、二階建ての家も多くなってきたのです。土地の広さに対して希望の部屋数が確保できなければ、上に積んでいくほかありません。

平屋のメリットは、Vol.1にもあげた通り、移動の難しさがないという点のほかに、高級感を味わえるという点もあげることができます。

例えば、名だたるラグジュアリーホテルは広大な土地に建てる場合は、平家で構えることでラグジュアリーな雰囲気を演出しています。

また、都心では高層マンションよりも実は、土地を贅沢に使える低層マンションの方が、価値も高いのです。

このように、土地を贅沢につかった平家は、作り方しだいで高級感を演出することができるのです。

 

 

隠す部屋、暮らす部屋、見せる部屋

依頼主の日々の生活を伺うと、ダイニングの使用頻度が多いようだったので、どこからでもダイニングにアクセスしやすいよう設計しました。

全体の部屋を通して意識したのは、それぞれの場所を、使用用途に合わせて見せ方を考えたことです。

たとえば、物干竿やお風呂など生活感のある場所やプライベートな空間はリビングより左側に配置し、お客さんから見えないようにし、お客さんなど招くことのできるパブリックな空間とプライベートな空間を完全に分けたのです。

そうすることで来客時に焦って片付ける心配もありません。贅沢なスペースの使い方です。

 

使用頻度が低い和室を『魅せる空間』に

逆に、使用頻度の低い和室は「見せる部屋」と位置づけ、あえて人通りの多い玄関横に配置しました。

「見せる部屋」にふさわしい様に、和室の扉を格子戸にしたり、格子戸の上部分にはガラスをあしらい、ぬけ感をだしたりと内装にこだわりました。

そうすることで、使用頻度が低い和室がある意味「主役」と言えるほど、この家を引き立てる存在になります。

併せて、家を出入りする際に必ず通る玄関も、ひとつの部屋ととらえて、玄関を入ってすぐにある和室と調和するデザインにしました。

玄関から入り、和室を眺め、光が差しこむ廊下を抜けてダイニングにたどり着く。なんとも贅沢な気持ちになれる黄金ルートです。

このように、それぞれの部屋の役割から配置を考え、依頼主が安心して暮らせつつ、お客さんを招き入れたくなる家に仕上がったと思います。

 

 

目・手・心、すべてを喜ばせるデザイン

デザインについては、今回も、居心地のよい家にするため、床や家具の色を統一させました。

床はすべて「ウォールナット」を使用しました。ウォールナットとは、くるみ科の植物で、高級家具や工芸品にも使われています。ウォールナット材の特徴は、耐久性に強くマーブル模様の木目が美しいことです。

ずっと使用するものなので、色だけでなく質感にもこだわっています。

また、この家の造作材はすべて焦げ茶の無垢材を使用し、この家に合うよう一から作りました。

もちろん家具なので、デザイン的に調和するだけでなく、使いやすく必要な場所に必要なだけ収納できることを念頭に置きました。たとえば生活感が出てしまうような小物や雑貨、普段使用しないものは全て収入できるように、さまざまな収納を配置しています。

そして、よりスタイリッシュに見えるよう、エアコンも見えないように覆いました。

結果、空間全体は良い意味で生活感が排除され、切れ味が生まれました。

また、床、壁(建具、窓)天井など角度が変わるポイントで素材や色を変えて、幾何学的に空間全体を揃えることで、空間そのものをスッキリとさせ、気持ちよさを感じることができるようにしました。

このようにすることで、空間デザインに切れ味を出すことができるのです。

 

 

ご家族のマイホームへの夢を実現したい

依頼主にとって、家を建てるということはまさに一世一代のイベント。

だからこそ、夢が膨らみます。

「日のあたる家にしたい」「キッチンは広く」「将来子どもが大きくなっても住みやすい部屋に」など、たくさんのご要望が思い浮かぶことと思います。

ご家族でお住まいの場合は家族の人数分、そのご要望が増えるため、楽しいと同時に悩まれる事も多いかと思います。

私たちの仕事は、依頼主のご家族がそれぞれもつご要望をしっかり伺い、それぞれ描いている夢が1つの家というカタチになるようまとめていく、いわば「夢の編集者」のような仕事だと思っています。

そのためには、依頼主のご要望をただ繋げていくだけでなく、依頼主のお話の中から家づくりにおけるコンセプトを明確にし、コンセプトをもとに土地の状況や、使用する素材など1つ1つの要素の調和がとれるようご提案もいたします。

今回も、工務店の方に驚かれるほど、何枚もの図面を作成しました。

それは依頼主にとって一生に一度の選択だからこそ、私たちも共に考え、悩みながら依頼主にとってベストな家づくりを目指しています。

 

 

 

Vol.1へ

↑PAGETOP