CASE2:「当たり前」を真剣にこだわりぬいた家

Vol.1

「我が家に帰ってきた」という確かな安心感を

この家で一番こだわったポイントは、玄関を道路沿いではなく、あえて奥まったところに配置し、玄関を囲いで覆ったということです。

それは「我が家に帰ってきた」という安心感を感じられる家族だけの空間を作りたかったからです。 そのためには、外(道路側)と内(敷地)を仕切りを作り、しっかりと分けて考えることが必要でした。

そうすることで、完全に「家族だけの贅沢なな空間」を作ることができると考えたのです。 多くの家は、玄関を開けた瞬間に、「帰ってきた」という安心感が生まれるように設計されています。

それは、家の中は他人が覗き見ることができない、確立された空間であり、「自分たちしかいない」という絶対的な安心感を得られるからです。

この安心感を、玄関ではなく、自分の敷地に入った瞬間から感じられる空間にするためには、と言う発想で設計していきました。

一般的に玄関までにある庭は、道路側からも見ることができる空間であり、プライバシーが確保されていない場所になりがちです。「たしかに自分の敷地ではあるんだけど、、」と言う具合に、その空間をどうしても「自分たちだけの空間」だと感じることができません。

やはり「我が家に帰ってきた」という安心感を感じるためには、外と内の空間をしっかりと仕切りを入れて分ける必要がありました。「ここからは自分たちの敷地なんだ」と。

 

限られた敷地であっても贅沢な空間は作れる

また、外(道路側)と内(敷地)をしっかりと分けることで、自分たちだけの空間という所有感が生まれ、安心感以外に「自分たちだけが楽しめる特別な空間」という贅沢さを生み出し、閑静で落ち着いた上質さを演出できます。

 
「贅沢な景観」とは、なにもたくさんのお金をかけたり、広い土地を用意すれば良いとは限りません。
 
たとえば、いくら庭づくりにお金をかけたとしても、その空間が、周りからのぞき見できるようであれば、「自分たちが所有している」という感覚を持てず、その空間が生み出す贅沢さを堪能できません。
 
もちろん、仕切ることだけが正解ではありません。そうではなくて敷地が狭くても、空間を贅沢に楽しむ方法は何通りもあるということです。
 

玄関を開けた瞬間から開放感溢れる中庭が迎えてくれる

このような考え方に基づき、中庭も設計して行きました。 また、この中庭は玄関を入ったすぐのところに配置しています。

ですので、玄関を開けた瞬間に中庭が迎えてくれ、開放的な気分にさせてくれます。家に帰った瞬間に広々とした中庭が出迎えてくれることはとても嬉しいもの。

一般的に日当たりが良いスペースは、リビングやベットルーム、キッチンなど重要なものにまず当てられるため、玄関が配置される場所はどうしても暗くなりがち。ですが、こういうところこそ、住む人たちのことを考えて、いつもこだわりと思っています。

また、この中庭には2階まで伸びる一本の木を植えています。そうすることで2階のリビングからも、この中庭の雰囲気を感じられるようにしました。

こうすることで、帰ってきた瞬間から、リビングでくつろいでいてる時まで、この家のどこにいても、開放的な中庭を眺めながら過ごすことができます。

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