基本的に木造の場合は在来工法を使用しますが、
ちょくちょくと2×4工法の設計もやっています。
一般的な建築設計事務所ではちょっと珍しいかもしれません。
出来ない事務所が比較的多いと思います。
僕の場合は、以前働いていた事務所でよく2×4工法の設計をしていたので、
たまたま出来るという感じです。
2×4工法は、簡単に言えば壁(耐力壁)や床の「面」で支える工法です。
ゆえに、窓など大きな開口部などは設けることが難しくなり、
設計の自由度やダイナミックなデザインや空間を必要とするならば、
あまり向いてない工法だと思います。
しかし、その分比較的耐震性に優れ、天井裏空間などの隙間がかなり少ないので
断熱性や気密性に優れています。
この工法がナチュラルにこれらの性能を上げていることになります。
上の写真は建て方中の写真。2階の床を組んでいます。
基本的に仕口や継ぎ手などに細かい加工は無く、釘と補強金物で取り付けていきます。
よって、工期が早く、職人さんの熟練度が影響することが少ない工法です。
上の写真は「スパン表」といわれる補強部材の大きさを決める資料です。
これを参考に構造設計を行います。
2×4工法は、設計も施工もかなり細かくマニュアルがあるので、
基本的に難しい工法ではありません。
ハウスメーカーよく使用するのもそれがひとつの理由だと思います。
しかし、逆にマニュアルがあるので工務店が使用出来ないのかもしれませんね。